髷とは?
古くから日本に伝わる伝統的な髪型である「髷」ですが、
単に「髷」といっても、たくさんの種類があるというのをご存知でしたか?
例えば、みなさんがいちばん聞き慣れているものでいくと、「丁髷(ちょんまげ)」。
これは額髪を広くそりあげ、髻を前面に向けて 曲げたものをいいます。
時代劇でみなさんがよく見かけるのは、「野郎髷(やろうまげ)」といわれる髪形です。
これは、頭の中ほどの髪を細くそったものや、前髪を置いて中剃りしたものをいいます。
また、女性の髪形でいくと、「丸髷(まるまげ)」。
江戸から明治時代にかけての、最も代表的な既婚女性の髪形で、
髷の輪が厚く広くなって輪と結うより丸に見えることからこの名がついたそうです。
「島田」は最も有名な女髷で、特に未婚女性が多く結った髪型だそうです。
髻を折り返して元結で止めるだけのシンプルなものでしたが、
それをもとにして、さまざまな派生の髪形ができたといわれています。
ほかにも「髷」にはたくさんの種類があります。
おもしろいもので、その時代の歴史や文化に深く関わっているんですね。